ロザリオビアンコ
・・8月〜12月
生産者は、「ロザリオ」と略して呼び、
お客さん達には、「マスカット」、「マスカットみたいなやつ」と呼ばれてます。
卵形、緑黄色で、糖度の高い、高級品種です。
本物のマスカット(アレキサンドリア)は、好きな人にとっては、「香りが良い。」みたいですけど、
嫌いな人にとっては、「臭いが嫌い。」みたいで、
好き嫌い両極端ですけど、
ロザリオは、酸味の少ない、すっきりした甘さで、
より多くの人に、幅広い年齢層に好まれてます。
毎年、8月10日頃に、御中元の注文に合わせて収穫を始め、
遅い時期に花が咲くトンネルハウスのロザリオは、
雨風霜に当たらないように、手間かけて管理し続ければ、
12月頃まで、葉っぱもしっかりしてて、収穫期間を伸ばすことができます。
お盆の頃は、酸味のない、さっぱりした甘さで、薄味ですけど、
8月末から9月にかけて完熟してくると、さらに甘くなってきます。
「巨峰だけではちょっと」と思ったときの変わり種として、
巨峰と詰め合わせると綺麗ですし、珍しげで、
御中元などの贈答用として人気です。
そして、12月のお歳暮時期には、
紅色の甲斐路・セキレイと詰め合わせると、これまた綺麗ですし、
紅白の組み合わせで、おめでたい感じもします。
初めて食べる人は、そのまま口に入れて食べようとして、
口の中で皮と実を分けるのが難しいので、
「巨峰と比べると、皮がむけにくい。食べにくい。」と言われますが、
両手でむくと、綺麗に皮がむけますから、
それから口に入れると、さらに美味しく食べることができます。
糖度の高さも手伝って、両手がベトベトになってしまうのが難点です。
舌が器用な人は、口の中で皮と実を分けてもらってもかまいませんし、
皮が薄いですから、皮ごと食べてしまう人も多いのです。
巨峰と比べると、粒が落ちにくくて、
運送に強いです、地方発送にむいてます。
軸の緑色も、巨峰と比べると、ずいぶん長持ちしますし、
巨峰と違って、軸が茶色に変色しても、粒は元気にしてます。
ただ、甲斐路・セキレイと比べてしまうと、
軸が細い分だけ、茶色に変色するのが少し早いです。
難点は、完熟した頃というか、甘くなった頃になると、
粒の表面に、ソバカス模様が入ってしまうことです。
このソバカス模様は、
ロザリオの親のロザキという品種でも見られるもので、
苗木屋さんに言わせると、血統的なものらしいです。
このソバカス模様が表れなければ、
見た目にも綺麗で、飾り物にも良いんですけど、
完熟時期になると、そばかす模様の入らないロザリオよりも、
少々ソバカス模様が入ったロザリオの方が、
甘みが濃いものがあったりするものですから、困ったもんです。
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