脇芽欠き

 今年の新枝の途中、葉の付け根のところから、芽が出てくるのです。 これが、脇芽です。 左側の写真で、分かりますか...?。 勢いの強い枝から出てるので、これを、キレイサッパリと切り取ります。


 植物にとっての葉って、とっても重要なものです。 ってのは、理科の授業でも習いますから、分かりますよね。
 葡萄の樹にとっても、葉はとても重要なのです。 理科の授業で習ったように、光合成するため、ってのもあるんですけど、 まぁ、これが一番重要なんですけど、 その他にも、葉面散布した栄養剤を、葉の裏面から吸い込む、 という役目もあるのです。
 この脇芽から出た葉は、あんまり緑色が濃くなくて、 葉緑素が少なくて、光合成による栄養製造量が少ないらしいのです。 結果としては、脇芽の葉で、今年の新枝の葉(光合成できる葉)が隠れてしまって、 日光が当たらなくなって、 光合成による栄養が足りなくなって、 実が太らないとか、着色しないとか、障害が出てくるのです。 ...らしいです。

 ただし、実が太って着色した後は、 少しは脇芽があった方が良いときもあります。 葉の量が少ないと、直射日光が当たりすぎて、 果袋の中の葡萄が、せっかく熟した葡萄が、 焼けてしまったり、煮えてしまったり、そんな話もありますから。

マキツル取り

 ついでに、マキツルも切り取っちゃいます。
 マキツルは、ほっとけば、葡萄棚に巻き付いてくれるので、 風が吹いても大丈夫、な状態になるので、ありがたいものなんです。 でも、花咲くときのマキツルをそのままにしとくと、 隣の枝の花芽に巻き付いて、花芽を変形させてしまったり、 実止まりを邪魔したりするので、全部、切っちゃいます。


 実止まりした後に出てきたマキツルは、 まぁ、枝の位置変えをするときは切りますが、それ以外は、そのままにしときます。 伸び放題、巻き付き放題、なすがまま状態、は言い過ぎかな。


最終更新日:1997年5月15日
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