最終更新日:2010年1月3日
東雲の里・更新履歴
東雲の里なんでんかんでん
東雲の里アジサイ園
天の村 東雲の里アジサイ園(あまのむら しののめのさと)は、
鹿児島県出水市の山奥にあります。
アジサイを中心とした自然の草木の中に、
陶芸品、木工品、絵画、鉄鋼オブジェなど、数々の作品が展示してあり、
息抜きできる空間が広がってます。
自生してた椿などの草木を残しつつ、
湧き水が流れ出る小川の周りの山林を開墾し、アジサイ、カエデ(モミジ)、桜など植え、
掘り出した岩をならべ、昔作りの家をもらって来て建て、
見晴らしの良いとこに休憩所、展望所を作り、
何もかもが自然をベースにした手作りの空間です。
東雲の里からのお知らせ
(最終更新日:2010年1月3日) |
東雲の里の宮上さんから、今年も年賀状が届きました。
そして、「いつもインターネットで宣伝してもらってるお礼に」って、
昨年末に土鍋を持って来て下さいました。
右側の写真の真ん中にあるのが、その土鍋です。
そのまま火にかけて鍋料理に使っても大丈夫って言われましたが、
今のところは、もったいなくて、使いきれずにいまして、
これまでに頂いた一輪挿しと一緒に、ぶどう園の試食するテーブルにおいてあります。
年末には、来られたお客さんが持ち上げてみたり、蓋を開けてみたり、
一輪挿しと一緒になって、ずいぶんと話のタネになってくれました。
中にはミカンが入ってたりします。
宮上さんは、昨年から使い始めた一輪挿しを見て喜んで下さいましたが、
「そのままテーブルに置くんじゃなくて、
壊れかけたのでもなんでも良いから、竹細工のザルに入れて置いとくと、
も〜っと良くなる。全然違って見える。」って、身振り手振り交えながら熱く語って帰られました。
一応、ザルらしきものを持って来て、その上に一輪挿しを置いてみましたが、
安定感のあるザルがなくて、ごろんごろんと不安定で、
なんだか、ちょっとしたことでテーブルから落ちてしまいそうで、
そのままテーブルの上に置いとくことにしました。
その宮上さんは、毎年、年末に窯を焚いて、新年には東雲の里のギャラリーで作陶展をされてます。
年末に来られたときの話では、東京で個展の予定があるってことでした。
そのうちに、ホームページに情報が載せられると思います。
ホームページは、誰が書かれてるのかなあって思ってたんですけど、
奥様が携帯で書かれた文章や写真をメールで送って、
親戚、知り合いの方が、書いて更新してらっしゃるようで、
ちょっと日数があくこともあるようです。
東雲の里アジサイ園(アジサイ峡)
住所 鹿児島県出水市上大川内2881番地
URL
http://www.nippon-no-ajisai.net/ (「東雲の里」で検索して下さい。)
電話番号 0996−68−2133 (FAX兼用)
|
季節によって、朝、昼、夕方など時間帯によって、全く違う空間になりますが、
最初に僕が来たときは、6月の雨上がりの日で、
杉の木の辺りが靄がかって、幻想的な雰囲気が漂い、墨絵の中に入り込んだようでした。
最初に感じた印象って、ずーっと残るもんです。
最初に来た頃は、「面積4万5千坪、アジサイ10万株、日本一のアジサイ園が目標です。」
と聞いてましたが、
その目標通り、面積5万坪に、辺り一面にアジサイを植えて、
さらに、実生のアジサイも数限りなく生えてきてるので、
アジサイの株数は数え切れないんじゃないかと思います。
大型機械使って人工的に作った、だっぴろい公園にアジサイが大量に植えてある、ってわけじゃなくて、
自然の中に植えてあるアジサイを、これだけたくさんのアジサイを見わたすことができるわけで、
同じアジサイ園は他に無い、日本にひとつ、日本一だと思ってます。
一番奥の滝が見えるアジサイ園から見えてる山が、一部密林のままなので、
椿を残して開墾し、日陰に強いニホンアジサイを椿の根本に植える計画らしいのです。
宮上さんの言葉では、「完成までには、まだ100年はかかる。」ということらしくて、
まだまだ続きが見れますよ。
まあ、100年経ったら経ったで、さらなる目標、夢を見つけて、もっと頑張ってんでしょうね。
...って、オイオイ^^;。
紫陽花も増えてますけど、
アジサイの花の見れない季節、紅葉時期も楽しめるようにと、
モミジ、カエデの苗も植え、
春の花見もと、桜の苗も植えられました。
いろんな草木岩を見て、自然を、夢を感じることができます。
ここの景色を、各種観光情報誌では、桃源郷、という言葉で表現してるようです。
観光情報誌、タウン情報誌、旅ガイド、温泉ガイド、
さらには、新聞、テレビ、ラジオ、と、あちこちのメディアにも載ってますから、
「東雲の里」って文字、どっかで見たことある、と思う人も多いことでしょう。
宮上誠さん
ご主人の宮上誠さんは、宮上アド工房という看板屋さんやりながら、
夕方から夜にかけて、陶芸、鉄鋼オブジェなどの芸術家したり、
山林を開墾してアジサイ植えたりしてきた、とってもアクティブな人です。
今は、東雲の里だけに専念されてます。
自分とこ(東雲の里)の看板だけは作られるみたいですけど。
お客さん来てるときは、しののめ茶屋草乃花で、コーヒー、お茶を煎れたり、
お客さんと喋ったり、里の中を案内したり、です。
陶芸家と思しき格好で、
お馴染みのお客さん方が、「宮上さん」って話し掛けてますから、
すぐ分かると思います。
忙しそうでなかったら、話しかけてみて下さい。
時間銀行草塾(以前は、時間銀行総裁)の話とか、
トンボのオブジェに関する発想の転換の話とか、
自然がキャンバス...の話とか、
夢を...という話とか、
元気になる話とか、
喋ってくれると思います。
せっかく東雲の里に来たんなら、宮上さんや、スタッフの皆さんとも話して、
ここを十分楽しみましょう。
ご主人さんってことで、宮上誠さんのことばかり書いてきましたけど、
「東雲の里行ってきました。」ってメールでは、
旦那さんと一緒に夢追って、って奥様に共感される女性もいらっしゃるようで、
そこら辺りも観察したら良いんじゃないでしょか。
奥様は、ご近所さんや、常連さんから、「まりちゃん」と呼ばれてて、
元気で、声が大きくて、
携帯の受話音量を最大にしたまま電話を受けようもんなら、
耳を受話器にくっつけたままでは聞いてられません、
ってくらいにステキな女性です。
ゆっくりと喋ったりして過ごしたいんなら、
アジサイの咲いてない時期の平日がお勧めです。
アジサイの咲く時期、特に日曜日は、バス旅行の日程に入れてる旅行会社が増えてきてて、
お客さん、かなり多いんです。
ここは、静かなときに行くのが、良いですよ。
...まあ、個人的な意見といたしましては、バスなんて...^^;。
なんですけど、有名になってしまって、そーも言ってられません。
場所案内
国道447号線を、出水市街地から大口市方面に向かって走って行くと、
上大川内という地名の辺りを通ります。
大川内郵便局を過ぎたあたりの左側に、
「天の村 上場高原 東雲の里」と書いてある桃色の看板と、
「上場」を案内してる道路標識があります。
そこを、左側に(上場の方向に)曲がって下さい。
その交差点には、「上場 コスモス園」、「乗馬、バーベキュー、OK牧場」
という看板も建ててあるので、居眠り運転でもしてなければ、見過ごすことはないでしょう。
後は、上場高原、東雲の里を案内する小さな看板が、ちょこちょこ建ててありますから、
それに従って、クネクネと山登りしてく感じで車を走らせれば、
東雲の里の入口(駐車場)に着きます。
うどん屋さん、ボタン園さん、そして大きな看板が目印です。
東雲の里の入口を通り過ぎて、そのまま登ってくと、上場高原に行きます。
東雲の里の開墾にあわせて、というわけでもないでしょうけど、
東雲の里、上場高原に行く道路も、拡張工事中です。
この道路は、観光道路としての交通量も多いんですけど、
上場高原で採れた牛乳を毎朝運ぶための道路でもあり、
農産物を運ぶための道路でもあり、
大型トラックが毎日通るには、かなり狭かったので、
少しづつ拡張されてきて、かなり楽に通行できるようになってきてます。
アジサイのシーズン中は、観光バスが何台も来て、
駐車場が足りないもんですから、この幅が広くなった道路が役に立ちます。
宮上さんの元職は、看板屋さんですから、キレイな看板で、たくさんの看板で、案内してあります。
「天の村 上場高原 東雲の里」と書いた桃色の看板、
暖簾のような掛軸のような毛筆縦書きの看板、
片手で持ち運べるくらいの小さな看板まで。
一度見て覚えれば、行く途中の看板も、目につきやすくなり、見失うことはないと思います。
東雲の里に専念されるようになってから、出水市内に立ててある東雲の里の看板の数が増えたように思えます。
看板屋さんされてたときは、他の看板のじゃまになっては、と遠慮されてたんでしょうかね。
写真の看板は、撮ったのが夕方だったので、色がよく分かんないですけど、
「自然と対峙して感性を磨こう」と書いてあります。
お気づきと思いますが、このページの最初の「東雲の里」の文字画像は、
この看板の文字を、真似させてもらった、ほとんどコピーさせてもらったのでした。
さて、東雲の里への遊歩道(登山道)の入り口に到着です。
普通サイズの車が通れる道幅ではありますけど、
上の狭い駐車場は、宮上さんの自宅の駐車場ですから、
この看板の手前の駐車場に車止めて、ちゃーんと歩いて登りましょう。
遊歩道
まずは、この坂、登って下さい。
100m、200m、長いような短いような、
ちょっとキツイ坂道です。
一応舗装っぽくなってますから、滑って転ぶことはないでしょう。
手作りの杖が置いてありますから、手がふさがってない人は、
これを借りてくと、登山気分が味わえます。
途中に、何枚か立て札があります。
何が書いてあるのか、行き帰りに読んで見て下さい。
これで期待膨らませて、元気つけて、登ってくわけです。
途中の家の庭では、手作りホウキ、漬物、などなど売ってたりして。
田舎の家並みなんかも、この先に東雲の里があると思うと、
なんか絵の一部になってるように思えます。
門
ここから先が、東雲の里アジサイ園です。
右側の門柱に、板と木槌が吊るしてありますから、
「こんにちは」と言う代わりに、木槌で板を叩いて、さあ入りましょう。
入園料、入村料、アジサイ観賞料、個展館入館料の500円は、
右側窓口のスタッフさんに。
しののめ茶屋草乃花
ずーっと奥まで続くアジサイ園の中に、最初に見えてくる家は、しののめ茶屋草乃花です。
大きな家でもないんですけど、
案内所、お食事処、土産物屋さん、陶芸展示館、休憩所、喫茶店、を兼ねてます。
もっと言うと、ベースキャンプ、クラブハウス、ですかね...?^^;。
ボクが最初に来たときは、一番上の家が、たか菜めし屋さんになってて、
そこまで歩いていかないと食べれなかったのですが、
今は、里の入り口近くに、しののめ茶屋草乃花があります。
骨組み部分とかは、百年以上も経った家が取り壊されようとしてるのを、
分解してもらってきたものなので、柱とか、真っ黒に煤けて、良い感じです。
落ち着きを感じさせてくれます。
湧き水で手を洗ってから、暖簾をくぐって中に入ると、
「いらっしゃいませ。」、「こんにちは。」という声で迎えてくれます。
「いらっしゃいませ。」は、お店のスタッフの声です。
で、「こんにちは。」は、先に入らしたお客さん達の声です。
人と人が出会ったら挨拶する、って当たり前のことでしょうが、
他の観光地と言われてるとこでは、こういう感じはないですね。
ここでは、あのキツイ坂道とかでも、人と出会ったら「こんにちは」と挨拶する、
って当たり前のことみたいです。
そんなこと書いた立て札が、どっかに掲げてあるわけでもないんですけど、
何度も来てるお客さんが多いこともあって、
知人の家に遊びに来たお客さん同士が、「こんにちは」と挨拶してるのです。
しののめ茶屋草乃花の中には、陶芸品(コーヒーカップ、グラス、茶碗、皿)を中心に、
テーブルクロス、鉄鋼オブジェ、絵、お面など、展示されてます。
机、椅子も手作りで、家を含めて、全てが宮上さん達の作品なのです。
冬に行って目立ったのは、キリンさん風の暖炉(?)です。
中に薪を入れて燃やしてたから、薪ストープですかね。
以前から置いてあったんですけど、
寒いときに行くと、この暖炉の火で、鉄のキリンさんが温められて、
部屋の中が暖められて、余計に存在感ありました。
やっぱ、普通のストーブが置いてあるよりも、気持ちが温まります。
(写真は、撮ってきませんでした。見に来て下さい。)
紫陽花の季節に行っても、この温もりは体験できないですから、
やっぱり季節ごとの楽しみってもんがあるんです。
「ちょっと見せて下さーい」と言って、展示されてる作品を見てると、
「どうぞ、おかけ下さい。」と言って、お茶と漬物をご馳走してくれます。
この漬物が美味しいんです。
器のせいかなァ。
当然のことながら、茶碗も皿も、全て宮上さんが造ったもの、焼いたものです。
僕が冬に行ったときには、焼いた餅を海苔で巻いてくれたり、
写真のようなチマキ、カリカリ梅、など、
田舎のオヤツ(こじはん)を、ご馳走して下さいます。
たぶん、メニューに書いてある「こじゅはんセット」の一部だろうと思います。
お食事もできます。
以前は、たか菜めしだったりしたんですけど、
今年は、地鶏を味噌に漬け込んで焼いて炊いたような「みそどり」と、
山菜料理をセットにした「あじさい膳」です。
その他には、コーヒー、ジュース、アイスキャンディ(夏だけ..?)、
などもあったと思います。
お茶を持ってきてもらったときにでも、
スタッフのおばあちゃん、おばちゃん、お姉さんに話しかければ、
東雲の里、上場高原のことなんかを、話してくれます。
「どちらからですか...?」
基本的には、ゆっくりすごしてもらいたい、雰囲気を味わってもらいたい、
という気持ちから、むやみやたらと話し掛けることはしない、と言う宮上さんです。
でも、初めて来られた人達かな、と思しき人達には、
お茶を持って行ったときに、「どちらからですか...?」と声をかけてしまうのでした。
忙しいときには、厨房の中で、漬物切ったり、お茶煎れたり、コーヒー煎れたり、
奥様のお手伝いをされてて、話する間はないようですけど、
お客さんの席の方に来られたときは、
「日本時間銀行草塾を開講してる。」という言葉通り、とにかく、よく喋ります。
今回、話を聞いてて、一番多かったのは、「1対1」という言葉です。
遠いところから来てもらってる人が多いのだから、
できれば、訪れてくれた全ての人達と向かい合って話すことにより、
お互いに生き甲斐を、夢を与えることができれば、
また人が集まってきて、それが財産になる、貯金になる、と。
宮上さんは、たくさんのお客さんが一度に来てくれるよりも、
ゆっくりできるくらいの、くつろげるくらいのお客さんが、ボツボツ来てくれる方が良いようです。
勿論、アジサイが咲く時期は、そーんなこと言ってられませんが...。
せっかく訪れてくれた人達ですから、向かい合って話しする時間が大事だと考えるからです。
そのため、家の中の席は、椅子が20個くらい、囲炉裏を囲む座敷で6人くらいです。
以前行って話してたとき、ちょーど、25人くらいのテニスサークルの人達が来られたので、
「外にテーブル置いて、そこで食べれるようにしたり、しないんですか..?。」って聞くと、
「人数が増えれば、質が落ちたりするから、このくらいで、ボツボツが良いんですよ。」という返事でした。
実際、「ごめんなさい。」と言われたお客さん達は、店先でウェイティングする、わけではなく、
人数を言ってから、展望所、展示館など、のんびりと散策されます。
庵から人が出てくるのが見えてたら、庵に帰ってくれば良いのです。
ここには、陶芸品(コーヒーカップ、グラス、茶碗、皿)の他にも、
ドレッシング、漬物各種、地鶏の卵、山菜、果物類と、近所の人達の手作りの品々が並ベてあります。
気に入れば、お土産に買ってみたらどうでしょう。
女性の皆様に、人気のようですよ。
そう、健康的な食事、お吸い物の味付けの人気もあってか、
やっぱり女性のお客さんが多いんです。
男性は、女性にくっついてやってきてる、女性に連れられてやってくる、
ってことのようです。
ボクは、ジュースを飲ませてもらったグラス(?)を狙ってたのです。
ビールグラスに良さそうで。
でも、展示してあるのは、あのグラスよりも小さいみたいで、
「次の釜出しに期待してます。」って思ってましたら、
「次はいつですか。」と尋ねてる人がいまして、
宮上さんの返事よりも先に、
「このひとの本職は看板屋さんで、陶芸家は夜だけですから、
いつになるやら、あてになりませんよ。」
という奥様の声が聞こえてきました。
その頃は、看板屋さんが本職でしたから...^^。
今は、東雲の里に専念されてますから、
福岡、長崎など、九州各地で展示会されることもあって、
展示品が無くなる前には、なんとか陶芸家されるみたいです。
僕はというと、あのジュース飲んだ陶器は手に入れてませんけど、
代りに、グイ呑みのような湯飲みのようなものを2つと、
皿付きのコーヒーカップを戴いて、使ってます。
コーヒー飲むのには使わずに、ビール呑んだり、お茶飲んだり。
形もオモシロイんですけど、けっこう泡立ちが良いんです^^。
...「のような」が連続してて、変な日本語書いてると思うかもしれませんけど、
ほんとに、「のような、のような、もの」なんです。
待ち家
しののめ茶屋草乃花の入口近くに、
6人くらい座れるかなってくらいの小さいな休憩所ができました。
そこいらに落ちてたような木切れで骨組とイスを作って、
土壁塗って、天井は、木の皮と竹でできてます。
僕も、正面から見たときは、
今まで無かったこと、新しく作られたってことが不思議なくらいで、
さほどの感動も無かったと言うか、
そこにあって当たり前くらいに思えたくらいですから、
この写真では、雰囲気伝わりにくいとは思うんですけど、
実際に、中に入って、藁座布団に座って、外の風景を眺めてると、
「こりゃあいい。」と感じます。
上に載せてる写真、左と右の写真には、時間差が一時間程あるのです。
最初に、正面から撮って、「へ〜」くらいの感じで、
すぐに他を見て回ったんですけど、
ひとまわりして帰って来てから、妙に気になって座ってみたら、
こりゃあいいってことで、待ち家の中から見える風景を撮りました。
僕のデジカメの限界と言うか、技術が無いと言うか、
180度のパノラマが撮れれば良いんですけど、
実際に屋根のある休憩所の中から眺めると、
外の景色が、光り輝くように見えるんです。
次に行くときは、
遠くに見える新しいアジサイ園も、アジサイが大きくなってるだろうし、
モミジ、桜、桃、いろんな苗木が植えてありましたから、
数年待てば、もっと季節ごとの楽しみが増えると思います。
まずは、アジサイの花が咲いてる時期の眺めが、どんなふうになるのか、
楽しみです。
ここは、水飲み場とは違うと思うんですけど、
待ち家近くにある休憩所みたいなところです。
梅の枝の下を、チロチロと、微かな音をたてながら、水が流れてます。
ここで、一人でノコ鎌持って草取りしてたのは、
小学校4年生になったばかりの宮上さんの息子さんでした。
春休みを、草取り、アジサイ園の管理を手伝ってるのです。
こういう環境で暮らしてると、いつのまにかそうなるのかもしれませんけど、
しっかりとDNAが受け継がれてるみたいです。
草取りが、仕事が、おもしろい、楽しい、みたいで、
近所のおばちゃん達と夕方遅くまで草取りしてて、
「お父さん、先にあがってて良いよ。」って言って、
宮上さんよりも遅くまで草取りしてることもあるくらいに、楽しいらしいです。
宮上さんが、ぶどう園に来られたときに、一緒に来てて、
車の中で待ちくたびれて、クラクション鳴らして、
「早く帰ろうよ!。」と言ってたお子様と同じお子様とは思えないです。
感心なお子様です。
あのときは、早く帰って遊びたいんだろうと思ったんですけど、
宮上さんの話が長いから、喋りだしたら止まらないから、
「仕事が、草取りが残ってるから、早く帰ろうよ。」
ってことだったのかもしれませんね。
蒸気どうふ
同じ場所で、コンニャクを茹でていたこともありましたけど、
今は、豆乳を蒸して、蒸気どうふというものを作ってます。
ここで、作ってるとこを見学して、
出来立てだけを味わってもらいたいので、お持ち帰りはできません。
この日は、奥様が留守で、作られてなかったものですから、
実物を見ることも、食べることもできなかったので、
どんなものか紹介できないんですけど、
半分は、ニガリで味わい、
もう半分は、ちょこっと醤油たらして味わうということでした。
なんたって豆腐ですから、生活習慣病に気をつける、
現代社会の健康志向に合ってると思います。
どんな器に入ってるんですかねー、それも気になります。
艸宿(くさやど)・しののめ
一日に一組だけ、2人〜4人の一組のお客様だけ、お泊まりできる宿があります。
露天の石風呂で、薬草風呂に入り、
別棟の囲炉裏を囲んだ部屋で、地元野菜・山菜・食材を中心に料理された食事を食べて、
ゆっくりと一夜を過ごすことができます。
宿の中は、玄関の板張りの間(廊下)、居間、寝室、と別れてます。
4人でお泊まりのときは、寝室で4人一緒に寝れないこともないですけど、
居間の方に2人分の布団もってくれば、もっとゆっくりと寝ることできます。
宿の入り口には、「ご予約に付、入れません。」と、立て札が立ててあって、
宿を予約されたお客様以外は、中に入れません。
お泊りのお客様の予約が無い日でも、中を見ることはできないのです。
一日一組だけの、お泊まりになる人のためだけの建物だってこともありますけど、
お泊まりするとき、最初に部屋に入ったときの感動から始まる一夜を楽しんでもらうために、
後日お泊まりになる予定の人達であっても、中は見せないようにしてるのです。
そう言われてみると、「どーんと鹿児島」でも、石風呂、露天風呂、囲炉裏の料理は紹介されましたけど、
宿の中は、紹介されなかったように思います。
だから、宿の中の写真も、あるにはあるんですけど、僕も、ふせておこうと思います。
アジサイの咲いてる時期のお泊りの料金は、
お風呂、食事、宿、朝風呂、そしてアジサイの咲いた東雲の里の全景色まで付いて、
おひとりにつき2万5千円〜、です。
アジサイの咲いてない時期は、おひとりにつき2万円〜、になります。
宿の庭の奥には、朝風呂専用の丸太小屋があり、中には、石風呂が置いてあります。
小川の方向には壁がありませんから、川の流れを見つつ、音聞きつつ、お風呂入れます。
お湯の中に入れてあるのは、ヨモギ、ドクダミ、木酢、その他。
さて、このお風呂は、朝のお風呂は、どんな気分にさせてくれるんでしょね。
そのまま、ずーっと浸かってたいような気分にさせてくれるのか、
それとも、「さー、帰って頑張るぞ。」って、現実世界に戻る心の準備を始めさせるのか、
さて、人それぞれの心境ってのもあるでしょから、入ってみないことには分かりません。
「そのまま浸かっていたい。」という気分になって、
さらにもう1夜泊まりたい、って言っても、それはできないみたいです。
まず、食事のこと。
続けて同じ物は出したくないけど、
1夜目の食事も、季節など考えて精一杯のものを作ってるだけに、
そう簡単に違うメニューを用意するってできないですもんね。
さらに、部屋の掃除、布団の準備、など。
時間が無いのに無理すると、1泊目ほど手が届かなくなると、
1泊目のモテナシの印象が薄れて、2泊目の、行き届いてなかった印象だけが残りそう。
ということで、一日に一組だけ、2人〜4人の一組だけ、1泊だけ、なのです。
同じお客様が2連泊できないってだけじゃなくて、
一組のお客さんを受けた翌日は、お泊りのお客さんは受けないようです。
曰く、「ひと月に3組くらいなら、なんとか準備できる。」ってくらいですから、
それだけ行き届いた、こだわった、贅沢な、お泊まりにしよう、ってことだと思います。
とは言うものの、お泊まりの人は、遠くから来られた人ばかりで、
「なかなか来れないから。食事メニュー同じで、布団も服も、そのままで良いから。」と実際に言われてしまうと、
なかなか断れなくて、宿を始めてから2001年3月までの間に、2組だけ、2連泊されたようです。
囲炉裏
最初に見たときは、土間で、石壁だったんですけど、今は、板張りになってます。
お泊まりのお客様の食事場所です。
板張りの床になったことで、ゆっくりと座り、足を伸ばしたり、
ときには、そのまま寝転んで話し込んだりもできるようになりました。
それに、たくさんの器とともに、料理が運ばれてきますから、
板張りの床の方が、ならべて置いとくのに便利です。
お泊りのお客様が、この部屋で食事するときは、
お客様にあった藍染めの服を準備してくれます。
お風呂のすぐ側ですからね。
食事は、季節を題材にした焼き物の器と、季節の野菜で作った料理、
かなり贅沢な粗食で、オモテナシです。
囲炉裏の間では、パチパチと炭火の音が聞こえたり、虫の鳴き声が聞こえたり、
蛍が飛ぶのが見えたり、雪がちらつくのが見えたり、
季節ごとの外の風景も伝わってきます。
日本一の石風呂(和みの艸湯)
何だか分かります...?。
見たことあります...?。
お風呂なんです。
大きな石をくりぬいて作った、石風呂なのです。
何百年前に作られたものだか知りませんけど、
片方は、ウチの近所の人が持ってた(物置の奥の方に置いてあった)ものを、
もらってこられたらしいんです。
最初は、飾ってあるだけだろうと思ってたんですけど、
左側の扉の中が脱衣所で、石風呂は、薬草風呂として使ってるのです。
小屋の回りには、薬草が植えられてるということで、本格的な薬草風呂です。
予約すれば、薬草風呂にいれてくれる、ハズです。
一日に1組だけ宿泊とのセットだと思いますけど、
一度行って話を聞いて、入れてくれるということであれば、予約してみては如何でしょ。
きっと、雑誌に載ってる有名な「一日一組のお宿」の露天風呂にも負けてないと思います。
なんたって、薬草の他に、一人占めできる景色付きですからね。
宮上さん曰く、
「ここら辺は、6月になると蛍も飛び回るから、とばりが下りる頃に風呂入ると、
夕日、アジサイ、蛍がいっぺんに見れて、なんとも言えんぞ。」だそうで、嬉しそうな顔でした。
「まずは、開墾した自分達が楽しむために作ったんだから。」ってことと、
風景一人占めの特典付きってことで楽しんでもらおうと、
予約は、一日に一組だけなのです。
お風呂は、夕方から夜にかけてのお楽しみですから、
あたりをぼんやりと照らす灯りも、
風情の感じられる、やわらかいものになるように工夫されてます。
露天の石風呂
どこから捜してらしたのか、
新しく石風呂を手に入れられたようで、見晴らしの良いところに、大きな岩の上に置いてあります。
小屋の中に入れてないので、風呂に入ったまま、東雲の里の谷間全部を見渡すことができます。
その日にお風呂、囲炉裏、宿泊施設にいるのは、宿に泊まるお客さんだけで、
スタッフの皆さんも、お風呂と料理と飲み物の準備ができたら、引き上げてしまいます。
(お客様からお呼びがあれば、一緒に食事しながら、「1対1」で、楽しくお話続きます。)
一組のお客さん達だけで、自由に、ゆっくりお風呂に入れます。
スタッフの皆さんが居なくても良いように、
ビールやらの飲み物は、お風呂の近くの、滝のような、小川のような、そんな川に冷やしてあって、
焼酎も準備されてて、呑んだだけ、後で会計することになってます。
写真の砂利道のすぐ手前には、石風呂の小屋がありますから、
小屋の中の石風呂と、露天の石風呂を、行ったり来たりすることもできるのです。
雪降ってる日とか、かなり寒いんですけど、
そこがまた、普通に温泉に入るのと違う、ってことで、楽しめるハズですよ。
お風呂に入れるのは、他のお客さんが帰られた後、日が沈むくらいの時間帯なので、
多分、露天の石風呂から眺めると、こんな感じになるんでしょう。
この写真は、ただ単に逆光で真っ黒になってしまっただけで、
夕方撮ったわけでもないし、周りの景色の広がりなんて全然感じられませんが...。
川向の展望所からの眺め
川向のアジサイ園の中の展望所、最初に作られた展望所からの、
11月頃の眺めです。
ここからの眺めも良いですけど、
最近は、この展望所のある山の上の方まで開墾されて、
新しいアジサイ園の中に展望所も作られて、
もっと上からの眺めも楽しむことができます。
茶室・艸庵(そうあん)
宿への入口から、も−ちょっと登ったとこに、茶室への入口があります。
ずーっと飛び石が敷いてあって、その先に、ちょっと奥まったとこに。
庭の造りも、他とは違う、気合いが感じられます。
ここは、宮上さんの「ゲストハウス」で、
お茶を楽しんでみたい、って人を招くときに、使うつもりのようです。
でも、「誰でも入れるってもんじゃ〜ない。」みたいで、
ん〜、どうでしょ、どんな人が入れるんでしょう、ねぇ。
茶室なんて、小さな建物ですからね、東雲の里に来た人みんなを入れてたら、
そりゃーもー、畳の上を歩いて通過するだけになって、静かにお茶してる時間なんてありませんもの。
でも、「まず、自分達が楽しみたいから。」ってことで、宿泊を受けてなかったのに、
最近は、ボチボチと宿泊も受けるようになったくらいですから、
茶室も、だんだんと、お客さん入れるようになる、んじゃなかろうかと思ってます。
ええ、僕には分かりませんけど。
写真撮ったのは、数年前の春で、入り口から庭にかけては、かなりできてきてますけど、
茶室の壁は、竹で編んでる最中で、これから、泥塗ったり、内装仕上げたり、
...今は、ちゃんと完成してます。
できるだけ手作りで、「自分でも作れそう、って夢を与えるんだ。」などとおっしゃるが、
この茶室なんかは、誰でも作れそう、とは思えません。
それにしても、よくもま−、こんだけたくさんの奇麗な石が、岩が、あったもんです。
全部、現地調達、自給自足、
川向こうの岩山を開墾したときに掘り出して、運んできたんでしょうけど、
大型機械、運搬車両なんてのも入れそうにないとこですのに、よくもまあ持って来れたもんです。
そして、広い平たい庭石には、ドリルで穴空けた跡が残ってます。
テレビで見たことありますけど、穴にノミみたいなのを入れて、金槌で叩いて割ったんです。
あちこち案内してもらって写真撮ってるとき、
ゴソゴソ音するなーって思ったら、僕の後ろで、飛び石の間の草むしりしてる宮上さんが居て、
パッチンパッチン音するなーって思ったら、アジサイの剪定中でした。
驚いた。
アジサイって、剪定するんですね。
枯れた花びらつけたまま、ほったらかしでも、次の季節になると、ちゃーんと花を咲かせるんですけど、
道沿いのだけでも、綺麗な形の株になるように、剪定しとこうってことらしいんです。
滝への遊歩道
初めて東雲の里に来た頃、「ジープで、滝を、滝の近くのアジサイ園を見に行くかい...?。」
って言われたことあるんです。
滝の近くの山地の薮をはらって、アジサイの苗を植えたばかりの頃でした。
そんな遠くまで...、かなり山奥まで行くんだろーなーと思えたもので、遠慮したのでした。
僕が歩いて登ったのは、一番上の展望所(今、茶室がある辺り)までだったのです。
だって、そのときは、展望所より上の方には、道らしい道って見当たりませんでしたから。
谷間を流れる小川の両脇に、遊歩道が作られてて、
滝の近くのアジサイ園まで、歩いて見に行くことができます。
2km程の遊歩道です。
滝を見に行くとき、登るときは、
滝の方に向かって右側、石や木で階段状にしてある山道の方を歩きます。
そして、帰ってくるとき、下ってくるときは、整地してある坂道を歩きます。
登りは、どちらでも構いませんけど、階段状にしてある山道の方を下ろうとすると、
「足元が不安定で、景色見て歩いてると危ない。」、
「景色見ないで歩いてると、もったいない。」ということで、
山道を登り、整地された坂道を下りてくる、って順路がお勧めです。
僕は、茶室に案内されてから、「滝を見たことあったっけ...?。」って話になって、
川の向こう側に渡る橋は、ずーっと下の方だったもので、
そのまま斜面登って、遊歩道の下りの方から登って行ったのでした。
で、同じ道を帰るのもなんなんで、遊歩道の登りを下ってきたのです。
写真のような景色の中を下ってきましたから、途中途中で立ち止まりながら、
キョロキョロしながら、歩いてました。
順路で言うと登るときの道なんですけど、
二人と並んで歩けない遊歩道の傍から山の斜面にかけて、小枝らしきものが突き刺さってるのです。
遠くを見ながら歩いてたときには、木やら岩やらに目がいって、気がつかなかったんですけど、
前を歩いてた宮上さんが、「クイックイッ、ツンツン。」って、
すぐそばに突き刺さってた小枝を動かすのを見て、「???」って思いつつ、
キョロキョロと傍を見回してると、保護色(?)に目が慣れてきて、
手が届く辺りから山の上の方まで、あちこちに小枝が突き刺さってるのが見えるのです。
「そろそろ、根が動いてる。」って言われて、アジサイって挿し木で生きるってのを思い出して、
辺りを見回したのでした。
どっかで挿し木して、根が出て苗木にしてから、山に植えるもんだと思ってたのです。
あんだけのアジサイが根づいて株になっていくと、
この遊歩道の辺りの景色って、どんどん変ってきます。
人が何もしなくても、植物が勝手に成長することによって、キレイになっていく。
建物の改装工事だと、工事が完了するまで人が入れないし、機械の使用料、材料代、と、
けっこう経費かかります。
ぶどう園だって、ビニールハウス、葡萄棚といったのが錆びてきて、
毎年毎年、修理のための経費って、けっこう使ってるのです。
それなのにここは、なんとまァ楽な、お金のかからない、賢い改装工事だよな〜、と思ったのでした。
成長するまでに長い月日は必要ですけど、その途中、成長過程も、景色の変化として楽しめますから。
僕には、どれがそうなのか分かりませんでしたけど、
川の中の苔の生えた岩には、蛍がいるとこだけに住むビナが、蛍を食べるビナが、
くっ付いて住んでるらしいのです。
平野の方では、「蛍を見かけなくなった。」、「蛍は、どこ行ったら見れます...?」
って話を聞きますけど、ここら辺りの奇麗な川沿いには、たくさん住んでるみたいです。
斜面の上の方には、大小、何本ものパイプが見えます。
ずーっと下の方まで、お風呂や家がある辺りまで、続いてるのです。
そう、地下水、湧き水をひいてて、
飲み水にしたり、手洗い、お風呂、竹で作ったカッコーンってやつに、使ってるのです。
小川沿いの山に遊歩道を造ったのは、水の音があるから、景色が良いからってのもありますけど、
深呼吸するときに、滝の泡から発生するマイナスイオンも体の中に取り込んで、
心とともに体も元気にしよう、という気持ちからです。
じゃんじゃん車が走ってる道路脇を散歩したり、ジョギングしたりするよりも、
ずっとずっと心と体に良いと思いますよ。
はて...?。
何してるの...?。
川向こうのアジサイ園
この前行ったときまでは、
橋を渡って、こちらを眺めるための展望所に行き着くまでは、
アジサイが植えられてましたけど、
その上の山は、薮っぽいままだったんです。
それが、この1年ちょっとの間に開墾されて、
遠くから見ただけでは分からなかったんですけど、
2、3年もしたら地面を多い尽くすくらいに、
あたり一面にアジサイが挿し木されてて、
ところどころに、大きな株になってるアジサイを移植してあって、
モミジ、桜の苗木も植えられてます。
遠くから眺めただけでは、まだ開墾されたばかりの状態で、
切り倒した木、木の枝、炭っぽくなってる木の燃えカス、
岩、石、いろいろ転がってます。
木は、そのまま腐れば肥料になるし、
腐らなくても、苔が生えたり、キノコ類が生えたりして、
アジサイ園の風景の一部になるでしょう。
平石は、下まで運んで、道を作るときに使うらしいです。
最初は、転がってる木の枝と区別付かなかったんですけど、
よーく見てると、目が慣れて来て、
木の枝を挿してある根元に、アジサイが挿し木してあったり、
モミジ、桜、桃の苗木が植えられてるのが分かるようになってきます。
...僕には、ひとつひとつの苗が、何の苗なのか分かりませんでしたけど。
アジサイは大丈夫らしいんですけど、
モミジの苗は、先端を噛み切られたのが多いんです。
鹿に食われてるんです。
美味しいのかどうか知りませんけど、
この辺りは、冬になると雪が積もるものですから、
鹿が食べるものが無くて、
雪の上に出てる部分だけを食べるんだそうです。
だから、1mくらいになってる苗木は食べられずに、
30cmくらいの細い苗木の先端だけ食べられてしまう、らしいのです。
それに、どこに植えてあるのか分かりませんでしたけど、
菖蒲も、鹿に食べられたらしいです。
このままでは、ほんとの山登りで、道無き道は歩きにくいし、
せっかく植えたアジサイを踏みつけられても困りますから、
展望所に行くための遊歩道が作られてる最中でした。
1本は、右回りに展望所までの遊歩道、と言うよりも登山道で、
宮上さんがスコップ持って作った道です。
幅50cmくらいで、3mくらい歩いたとこで、つづら折れになってて、
登りはお勧めですけど、下りのときに通ると、
足元が気になって景色を眺めるどころでありません。
もう1本は、左回りの展望所までの遊歩道で、ユンボで作られた道です。
幅1mくらいで、同じように、つづら折れになってて、
足腰元気なら、お年寄りでも登れるかもしれません。
下から見たときは、けっこうキツイ坂の遊歩道に思えたんですけど、
実際に登ってみると、遠くまで見渡せて、
景色が良くなってくることによる効果もあると思うんですけど、
適当な長さのとこで右に左にと折れて行くものですから、
傾斜もゆるくて、いつの間にか展望所まで登れてました。
今は、石ばかりが目立つ遊歩道ですけど、
フツ、ツワなどの食材になりそうな植物も、
アジサイ園の他の場所から持ってきて植える予定で、
人が歩けば、遊歩道も固まって、歩きやすくなると思います。
頂上の展望所の他に、途中にも、展望所を兼ねた休憩所があります。
藪になる前は、段々畑だったのか、石垣の跡があったところに、
石を積み直して、平らにして、休憩所を建ててあります。
せっかくなので、椅子に腰掛けてみてください。
薄い板で作った長椅子ですけど、
薄い板が、適当なクッションになってて、座り心地が良いです。
周りに板切れなどの材料が転がってましたから、
まだ何か作るんでしょう。
アジサイのシーズンまでには、イスも増えてると思います。
この写真では分かりづらいですけど、
右の写真の大きな木の根元にあるのが、川向の展望所です。
「川向の展望所からの眺め」ってのと比べてみると、
かなり上まで登って来てるのが分かると思います。
新しく植えたアジサイなどが育てば、
以前にも増して、写真写りも、テレビ写りも、良くなりそうです。
ここに植えられてるのは、ニホンアジサイが多いらしいです。
ニホンアジサイってのは、木陰でも育つらしいんで、
椿、モミジ、桜と一緒に育てるのに適してます。
僕自身は、ニホンアジサイ、見たことないんですけど、
小さめの、質素な感のある花を咲かせるらしいのです。
しののめ茶屋草乃花に、写真が飾ってあったように思います。
そう言えば、「アジサイ」、「紫陽花」と連記してますけど、
紫陽花の品種って、全然知らないのでした。
ここには、いろんな品種のアジサイが植えてあって、いろんな花を見ることができるんですけど、
さらにいろんな花を、ってことで、品種改良、交配して、苗木作りもやってます。
そんな苗木や鉢植えのアジサイは、開墾したとこに植えられるのはもちろんのこと、
季節になると、お土産として販売もされます。
交配してできた新品種のアジサイの名前って、どうするんでしょうね。
命名するにしても、数がたくさんありすぎて、覚えきれない、判別識別しきれない、ように思えるんです。
割竹式穴窯・艸窯
6tの耐火煉瓦を使い、2tの土を盛って造られた穴窯で、
三日三晩、薪を、1000度以上の火を燃やし続けます。
艸窯ができたときに、初窯記念ってことで、
以前もらったのと同じ形のコーヒーカップをもらってきたんですけど、
色が、泡立ちが全然違いますね。
色を着けた、ってんじゃなくて、色が着いた、色が出た、って色してます。
「直接火で焼いたものだから、灰かぶったりしてるし、火の方向が見えて、表と裏で色が違うんだ。
三つの点で持ち上げて焼くから、底まで火があたってるんだ。
上薬もいらない。
あーだこーだ...。」
ってことらしいんですけど、かなり力入れた説明が長いこと続きました。
専門的なこと分かりませんし、詳しい話は忘れちゃいまいましたから、宮上さんから聞いて下さい。
僕が分かったことは、
「誰よりも焼き上がりを楽しみにしてるのは、誰よりも楽しんでるのは、宮上さん本人だ。」
ってことくらいのもんです。
これから、仕事場(?)、展示館(?)を作るんだって言って、
艸窯の隣には、古い電柱が何本も打ち込んでありました。
坂下ったとこにある仕事場でロクロ回して作って、
坂登って持ってきて、艸窯で焼いて、
また坂下って持って行って、しののめ茶屋草乃花で展示して、ってんじゃあ手間かかりますからね。
艸窯で焼いたものは、しののめ茶屋草乃花の奥に展示されてます。
僕がもらって来たのは、一番上の段の左から3番目のコーヒーカップです。
ギャラリー艸
以前は、宮上さんのお父さんの絵画が常設展示されてる
宮上松岳美術館・ギャラリー松庵でしたが、
もっと広い展示スペースを提供するために建て替えられて、
ギャラリー艸としてオープンしました。
今まで通り、宮上さんの焼き物と、宮上さんのお父さんの絵画が、
常設展示されてますけど、
貸しギャラリーとして、絵画展、写真展などのイベント開催場所になります。
床には、1m×3mくらいの一枚岩、9枚程、敷いてあります。
そして、泥壁、石と石臼(?)を積み上げた壁で囲まれてます。
骨組は、大工さんにお願いしたらしいんですけど、
その骨組の材料の木材集めから、泥壁の竹をあんだり、泥を練って塗ったり、
壁に埋め込む石集め、展示品を載せる板を磨いたり、
ほとんど宮上さんが自分で作ったみたいです。
元旦のオープンイベントととして、
日用品の展示会をしようと、艸窯から窯出しされてました。
穴窯の中は、まだまだ熱くて、取り出されるのを待ってる焼き物もありました。
宮上さん曰く、
「黒くなりすぎた。」、「もっと赤をだしたかった。」、
「炭になったのもあった。」、「これから洗うんだ。」、
ということらしいんです。
...よく分かりませんが、穴窯の中の置き場所によって、最後の温度によって、
色の出方が、灰のかぶり具合が、やきしめ具合が、微妙に違うらしいんです。
ちなみに、ギャラリー松庵が建ってたときには、
こんなイベントが開催されてました。
● 浅見純臣絵画展(1997年6月)
● 藍染め展示会
● 焼き物展示会
● かきしぶ展
● おめん展示会(2001年3月)
● 手染め手織りの奄美藍展(2001年6月)
● 壁掛け花入れ展(2001年6月)
● アジサイ使った万華鏡展(2001年6月)
● 宮上誠穴窯やきしめ初窯展(2002年1月)
拡張・開拓予定
近所の人達と、上場高原の古代マーケットの企画にも参加されてましたけど、
この辺りには、いろんな人達が集まってきてます。
すでに土地を購入して開業準備中、開業間近だったり、
企画(夢)を話し合ってる、語ってる段階だったり、
いろんな人が集まってくると、いろんな企画(夢)が集まるもんです。
・ 菖蒲園
・ 森のスタジオ(写真屋さん)
・ 薔薇園
・ 藤園
え〜と、他にも何かあったような...。
お客さんたち
足腰丈夫で、坂道を歩いてこれないと、ちょっとキツイですけど、
ここを訪れるお客さん達の年齢層は、若い人からお年寄りまで、幅広いです。
男女比率だと、やっぱり女性が多いと思います。
「紫陽花」だけでも女性に人気あるのに、
たか菜めし、お吸い物、漬物、これらがまた、女性にモテテます。
さらに、宮上さん達のお喋りも、女性をひきつけるみたいですよ。
お客さん達の会話でも、宮上さんとの会話でも、
「この前来たときは、ああだった、こうだった。」という話が多いのは、
季節が変わると来る、というリピーターが多い証拠でしょう。
女の子達の会話でも、
「あそこ(展望所)に座って景色見てると、なんか落ち着くよね。」、
「静かでいいよ。」、
「ゆっくりできるよ。」と。
みんな、ゆっくりできる空間を求めてやって来るんです。
流行言葉みたいに言うと、癒し系空間。
カズラを巻き付けて、家の入り口の飾りにしてあったり、
どっからか持って来たような鉄骨で、椅子が作ってあったり、
丸太を輪切りにして椅子にしてあったりで、
「捨てればゴミだけど、うまく使えば、こうなるのか。自分もやってみようかな。」
と思いながら、言いながら帰るお客さんもいるようです。
宮上さん曰く、「自然のものを利用して、お金かけてないから、
自分でもできるんじゃないか、という夢を与えられる。」らしいです。
確かにそうです。
僕も、最初来たときに、
「うちのぶどう園の休憩所にも、こんな椅子とかテーブルとかあったらイイなー。」
というような話、してたのです。
まだ、夢のまま、あったらイイなーのまま、ですけど。
雪景色
ホントは、宮上さんお勧めの雪景色も紹介したかったのですが、
ここら辺に雪が降る時期は、ビニールハウスの準備とか、本業の方が忙しくて、
毎年毎年、間に合いません。
ボクが住んでる出水市の平地の方では、
雪が降ること自体少なくて、雪が積もるなんて、年に1回あるか無いかくらいなのです。
それも、昼過ぎには溶けてしまいますから、雪道なんて運転したことがある筈もなく、
雪降ったときに山に行くなんて気になれませんでしたが、
運送屋してる友人の話しでは、
「東雲の里の雪景色を見るために、鹿児島市あたりからお客さんが来る。」ってのは、
かなり有名な話のようです。
宮上さんの話では、夜に雪が降って積もっても、朝一番で上場高原の牛乳を運ぶトラックが通るから、
道路は大丈夫、なんだそうです。
どちらかというと、歩いて登る坂道が、雪積もってたり、凍ってたり、だそうです。
運送屋の友人の話では、四駆で見に来る、ということでした。
実物に期待して下さい
陶芸などの作品類は、写真では伝わらないと思ったので、あんまり撮らなかったし、
風景写真も、建物紹介くらいになりました。
どうでしょ、東雲の里の雰囲気が伝わったでしょうか...?。
写真で伝わらなくても、宮上さんから聞いた話、
(アバンティっぽく、ちょっと聞き耳立てた)お客さん達の会話、
など書いといたので、それで、雰囲気感じてもらえたんじゃないか、と思います。
ここは、実物を見るのが一番ですから、さぁ、来てみましょうよ。
そのときは、宮上さん、スタッフの皆さんとお喋りするのをお忘れなく。
お気づきと思いますが、行く度に写真撮ってきて掲載するので、
秋、冬、春、今昔の景色が入り交じったページになってきてます。
ま、あんまり気にせずに、実物を見に来て下さい。
そうすれば、どれがどの季節の写真なのか、きっと分かってもらえると思います。
問い合わせ先
代表者 宮上誠
住所 鹿児島県出水市上大川内2881番地
URL
http://www.nippon-no-ajisai.net/
(Yahoo!Japanなどで、「出水市」、「東雲の里」をキーに、検索して下さい。)
電話番号 0996−68−2133 (FAX兼用)
駐車場 30台
入園料 アジサイ時期 500円(中学生以上)
紅葉時期 300円
アジサイ(6月)、紅葉時期(11月中旬)以外は入園無料です。
お食事付き宿泊(2名〜4名、一日一組)
2万5000円〜(アジサイの咲いてるとき)
2万円〜(アジサイの咲いてないとき)
定休日不定、営業時間不定(9:00〜17:00程度)
しののめ茶屋草乃花は、11:00〜17:00程度営業です。
あじさい膳 1200円
蒸気どうふ 300円
お食事は、アジサイの咲いてる時期以外は、予約をお願いします。
リンク
ホームページのリンクというわけではなくて、
ギャラリーを利用したり、プロデュースしたり、お互いにお客さんを紹介したり、
そういう付き合いのある方々のようです。
お食事に行かれたときに、東雲の里の情報も聞けるかもしれません。
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博多料理春駒
2005年3月に、上村禎彦さんと、二人展を開催されました。
住所 福岡市中央区西中洲1−3 (国体道路の春吉橋たもと)
電話番号 092−734−3988
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ギャラリーいっぷく彩
奥の工房で作られた草木染めと、陶磁器のコレクションを見て、
小川のせせらぎを聞きながら、野山を眺めながら、お食事できます。
母の代から大事に守ってきたというヌカ床で漬けた漬物が自慢のようです。
住所 佐賀県佐賀郡富士町下合瀬1048−9
(福岡から行くと、三瀬トンネルを抜けた先にあります。)
電話番号 0952−57−2625
ホームページの作者 & インターネットの連絡先
作者 山門洋(やまかど ひろし)@山門ぶどう園
住所 鹿児島県出水市下知識町1116番地
URL
http://www2.synapse.ne.jp/roshiroshi/
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