ぶどう狩り・産地直売・地方発送
山門ぶどう園便り 2013年7月26日
出水市観光協会推薦
山 門 ぶ ど う 園
〒 899−0132 鹿児島県出水市下知識町1116番地
TEL 0996−62−1571
FAX 0996−62−4450
http://www2.synapse.ne.jp/roshiroshi/ 「山門ぶどう園」と入力して検索できます。
○ 巨峰
・・ 7月中旬〜9月
○ ロザリオビアンコ(マスカット)
・・ 8月〜11月
○ セキレイ(赤嶺)
・・ 9月〜12月
○ シャインマスカット
・・ 8月〜9月
昨年は、ビニール被覆を取り除いた後、7月にも雨が降り続いて、
それまでに色着いてた巨峰は、ほとんど割れてしまいました。
色着いてなかった巨峰は、あんまり割れてなかったので、
割れた粒を取り除いて、残った房が色着くのを待つことにしました。
でも、割れた粒を取り除いた分だけ実が少なくなって、色が着きやすくなりそうなもんですけど、
急な大雨にショックを受けていたのか、
なかなか色着きが進まなくて、収穫開始が、ずいぶん遅くなってしまいました。
今年は、粒が大きくなりすぎないように、割れないように、
冬の堆肥を減らして、
完全に梅雨が明けるのを待ってからビニール被覆を除去しました。
梅雨あけの後は、大雨が降ることもなくて、
色着きが止まってしまうってことはなかったです。
テレビニュースで、猛暑の山梨県の日焼けしてそうなぶどうを見てましたら、
こちらのぶどうも、あまりの暑さに日焼けしてしまうんじゃないだろうか、
木がボ〜っとなってしまって、着色が止まってしまうんじゃないだろうか、
心配になります。
10年くらい前に、天気が良すぎて、7月の早い時期に色が着きすぎて、
30アールくらいの畑の巨峰が、
お客さんが増えたお盆前には軟くなってしまってて、販売をあきらめたことがあったのです。
雨が降れば降ったで、晴れの日が続けば続いたで、
収穫が終わるまで心配は続きます。
お盆前まで収穫する予定の本園の巨峰は、
連日の陽射しのおかげで、この時期にしては甘い、酸味の少ない味になったようで、
試食されたお客さん達には喜ばれてます。
ただ、急な強い陽射しの影響を受けたのか、
粒が大きくなる前に色着きが進んでしまたものもあって、
粒数はいつも通りでも、1粒が大きくなっていない分だけ、房型が小さいように思います。
お盆ころから9月まで収穫する予定の分園の巨峰は、
急な強い陽射しを受けたのが、まだ色着き始める前だったので、
あんまり影響を受けてなくて、例年通りくらいの粒に、房型になってきてると思います。
毎年、秋冬に剪定するときには、
枝を伸ばして拡大していく木と、切り詰めて縮小していく木があります。
そして、ある程度まで切り詰めたら、根を掘って抜いてしまいます。
間伐するのです。
左側の写真の畑の木は、昨年も、元気の良い状態で、
粒も大きく、着色も良かったんです。
でも、苗木を植えてから10年くらいは経ってて、
木が大きくなって広がってきて、隣の木と枝が重なる部分が増えてきていたのです。
1本おきに間引くように、間伐しました。
スコップで根っこを掘って、抜いたんですけど、
根っこも良い状態で、枝を伸ばせる棚スペースさえあれば、まだまだ活躍できそうで、
もったいなかったです。
間伐した木が小さいときは、周りの木の枝を伸ばせば、
棚は埋まってしまうんですけど、
今年は、その抜いた木が大きくて、枝の無い棚スペースが広かったので、
将来の世代交代のためにも、巨峰の苗木を植えました。
苗木を育てるためには、陽当たりを良くして、良い枝が伸びるように、
周りの木の枝が覆いかぶさってこないようにしなければなりません。
ですから、広いスペースに枝が無い、ぶどうの実が無いのです。
右側の写真は、昨年の春に、シャインマスカットの苗木を植えた畑です。
シャインマスカットの苗木を育てつつ、
昨年の夏までは、巨峰の木があって、実を生らせていたのです。
ぶどうを植える前は、みかん園だった畑で、
「地が深い」って言い方をしてますが、
巨峰の苗木を植えて育てても、根っこが下へ下へと地中深く伸びてしまって、
元気良すぎ、樹勢が強くなりすぎます。
毎年のように、大きい粒になって、収穫前までは楽しみなんですけど、
他の畑の巨峰が収穫時期になっても、
この畑の巨峰は酸味が強くて、収穫できなくて、
美味しくなるのを待ってる間に、
分園の巨峰が美味しくなって、分園に収穫の場所を移してしまうのです。
普通に販売できたってことがないのです。
たくさん買って下さったお客さんにオマケとしてあげたり、
熟期を過ぎて軟くなって地面に落ちてしまったり、
毎年、そんな状態だったのです。
種無しピオーネを生産しようと苗木を植えたこともあったんですけど、
美味しいって感じにはならなかったんです。
でも、1本だけ植えたセキレイは、粒が大きくて、美味しいものになったので、
巨峰系統とは性格の違う品種だったら、何か変わるかもしれないってことで、
昨年の春に、シャインマスカットなどの苗木を植えたのです。
ということで、今年は、巨峰の生産面積が少なくなりました、巨峰の生産量が少ないのです、
って話でした。
昨年の春に新しく植えた新品種の苗木は、シャインマスカット(左側の写真)と、天山(右側の写真)です。
今年が2年目で、初めて実を生らせました。
どちらもマスカットの系統で、種抜き処理して、「皮ごと食べられます。」って品種です。
シャインマスカットは、「4年目、5年目にならないと粒が大きくならない。」って言われてる品種です。
2年目の今年は、小指の先っぽくらいか...?、って思っていたんですけど、
もちょっとマシな大きさの粒になってきてます。
種抜き処理したぶどうは、水回り時期になって、粒が軟くなってから、
急に大きくなるってことも聞いてますから、
もちょっと大きくなるかなって期待してます。
とは言っても、まだまだ300房程度ですから、新聞の折り込みチラシにも書きませんでした。
今年が初めての年ですから、収穫時期、美味しくなる時期もはっきりしないのです。
普通の無加温ハウスに植えてありますから、苗木のカタログ通りだと、お盆前後かなあって思ってます。
天山は、ロザリオビアンコと同じ二重ハウスの中に植えてあります。
暖房してるハウス程ではないですけど、
普通の無加温ハウスよりも少しだけ夜温が高くて、早く新芽がでてきます。
ロザリオビアンコと比べると、新芽がでるのがずっと早くて、
普通の無加温ハウスの巨峰と同じくらいの時期でした。
苗木のカタログなどには、1粒が30gとか40gになるって書いてありますから、
20粒もあれば600gを超えるって思って、粒数を少なくしました。
6月くらいまでは、期待通りに粒も大きくなって、色形も綺麗で、とっても楽しみにしていたのです。
でも、粒が割れてしまいました。
全部ではないんですけど、勢いの強い太い枝に生った房の粒が割れてます。
ロザリオビアンコの畑の中に植えてあって、
ロザリオビアンコに合わせて肥料や水をまいてますから、
天山の好む環境ではなかったのでしょう。
シャインマスカットが植えてある畑の天山は、
時期が遅いだけかもしれませんけど、割れていません。
それに、今年の春には、トンネルハウスの隅っこにも苗木を植えました。
どこでも良いから、天山の好みの環境に当たれば良いなあ、って期待してます。
期待してはいますが、苗木のカタログには書いてないんですけど、
岡山県、熊本県のぶどう農家さん達の話では、
「とにかく割れる。」ということなのです。
でも、植えようと言い出した父が、「環境が変われば、もしかすると...。」って言ってますから、
もちょっと粘ることになります、頑張ります。