ぶどう狩り・産地直売・地方発送                                山門ぶどう園便り 2010年7月22日
出水市観光協会推薦     山 門 ぶ ど う 園
  〒 899−0132 鹿児島県出水市下知識町1116番地
  TEL 0996−62−1571    FAX 0996−62−4450
  http://www2.synapse.ne.jp/roshiroshi/   「山門ぶどう園」と入力して検索できます。
    ○ 巨峰              ・・ 7月中旬〜9月
    ○ ロザリオビアンコ(マスカット) ・・ 8月〜11月
    ○ 甲斐路・セキレイ(赤嶺)    ・・ 8月〜12月
 出水市内の小学校、中学校に、給食用のぶどうを納品させてもらってるのですが、 西出水小学校と東出水小学校では、 1月24日の学校給食記念日をはさんだ週を学校給食週間とされてて、 「鹿児島を丸ごと味わう学校給食」を実施されてます。 その一環として、物資納入契約業者、地場産物生産者を招待して、 給食試食会を実施されてまして、3年前から招待されるようになりました。

 最近の小学校の給食って、見たことあります...?、食べたことあります..?。 お子様のいらっしゃる方は、給食の試食会なんてのもあるみたいですし、 僕よりは、給食に慣れてると思いますけど、 小学校6年生のとき以来の給食でしたから、 懐かしいやら、全然違ってて驚くやら、でした。
 写真の日の献立は、古代赤飯、鶏の旨煮、七福なます、きんかん、牛乳、でした。 僕が小学生の頃は、ご飯給食もありましたけど、まだ始まったばかりの頃で、 五目御飯みたいなのを、箸じゃなくて、先っぽに穴があいたスプーンで食べてた記憶なんですけど、 しっかりと箸でした。 食器も、金属製じゃなくて、プラスチックというか、 家でも使ってそうな器でした。
西出水小学校の招待給食 西出水小学校の招待給食 西出水小学校の招待給食

 すぐに食べ始めた生徒さんもいたんですけど、 すぐに立ち上がった生徒さんも多くて、 「何だ...?。」って眺めてましたら、ご飯や、旨煮やら、おかわりするんです。 まだ食べてないですから、「おかわり」って言い方は正しくありませんね、 追加...?、とにかく、せっかく作ってもらった給食を残さないようにってことなのか、 元気な子達は、さっさと自分の器に注ぎ足してから、食べ初めてました。 食べ終わった子達も、またおかわりしてましたし、 先生も、おかわりしてました。 僕にも、先生が勧めて下さいましたから、 プチプチした美味しい赤飯だったんで、おかわりしようかとも思ったのですが、 元気な子供達がご飯のとこに並んでましたので、遠慮しときました。 ちょっと残念。

 薄味ですけど、美味しい、何でも入ってて健康に良さそうな、そんな食事でした。 最初の説明のときに、資料として、一ヶ月の献立表ってのをいただいたんですけど、 パンプキンポタージュとか、ミネストローネとか、 きのこスパゲッティーとか、ほうれん草のソテーとか、書いてあるんです。 ミネストローネですよ、ミネストローネ。 僕が始めて食べたのは、たぶん、社会人になってからですよ。 モスバーガーに入ったときに、メニュー見て、「これは何だろう」って思ってて、 他の人が実際に食べてるのを見て、じゃあ僕もってな感じで食べたのが最初でした。 それを、今の子達は、小学校の給食で食べているのです。

 ほとんどの子達が食べ終わったかなあ〜、って頃には、 それぞれ自分の食器を仕分けして積み重ねて、その後、何してんのかな〜って思ってましたら、 先生も一緒になって、みんなで自分の牛乳パックを分解してるのです。 で、お盆と牛乳パックを持って、廊下に出て行って、 教室に帰って来るときには、お盆だけを持って、お盆を拭きながら帰って来るのです。 牛乳パックは...?って見に行ったら、 歯磨きしてる子達の横、水道のとこに、牛乳パックを水切りする入れ物が置いてあって、 綺麗に水洗いされた牛乳パックが並べられてました。 掃除用のバケツを2個用意して、水が入れてあって、 最初のバケツの水で下洗いして、2番目のバケツで綺麗に洗って、 水切り皿の上に置くのです。 水道の水を出しっぱなしで洗わないようにしてるのです。 僕が帰る頃には、給食当番の子達が、食べ終わった食器と一緒に運んで行くとこでした。

 教室に入る前は、かなり緊張してましたが、 懐かしい給食を食べて、元気よく食べる子供達の様子を見れて、 楽しく過ごせました。 自分とこのぶどうが給食に出されたとき、 どんな感じで食べるのかな〜って、ちょっと見てみたいような気もしましたが、 収穫時期に、そんな余裕があるってのは、非常に困った状態ですからね、 喜んで食べてくれてると信じて、ぶどう園の中で頑張ります。

 今年の招待給食の控室では、 その日のデザートのデコポンを納品されたミカン屋さんと同じテーブルになりまして、 「時期的に、ちょっと早いんだけどねえ。」って話をして下さいました。 「今の時期だと、3L、4Lというサイズの大玉は、酸がきれてて、自信があるんだけど、 注文されたL玉ってのは、時期が早いんだよ。 まだちょっと酸が強くて、あんまり自信がなくて、 酸っぱいと子供達が食べられないだろうから、 L玉の値段のままで2L玉を納品したんだ。」ってことでした。 1個1個、気を使われるのは、ミカン屋さんも、ぶどう屋さんも同じだなあって思いました。 出荷する物は、どれも美味しいものをって思ってますけど、 特に給食は、「これはちょっと酸っぱかったけど、こっちんのはどうかな...?。」っていうような、 取替がきかないというか、予備がきかないというか、次がないというか、 ミカンだと1個だけ、ぶどうだと3粒だけ、それだけで勝負なものですから、 そこにアタリ、ハズレがないようにと、ホント思います。

 この日の給食、全部食べてから、さてどうしたもんか、 デコポンを食べようか、持って帰るわけにもいかないだろうし、教育上、僕が好き嫌いを言うわけにもいかないし、 ジーっと見詰めて迷ってました。 10年以上前だったんですけど、最初に食べたデコポン(不知火)が、 知り合いの知り合いのようなミカン屋さんからもらったデコポンで、 残り物的な、二級品三級品的な、売れなかったものばかりだったらしくて、 あまりにも酸が強くて、とにかく酸っぱくて、まったく食べれなくて、 今でもデコポンを見ると、その酸っぱかったイメージが強烈に湧き出てきて、 あれ以降、デコポン(不知火)というミカンは、まったく食べてなかったのです。
 そんなこと思い出しながら、ジーっとデコポンを見詰めてる僕の様子を見てた隣の子が、 「こっから剥くんだよ。」って、ポコンと出たとこから剥くこと教えてくれました。 食べ方が分からなくて、ジーっとデコポンとにらめっこしてたわけじゃあなかったんですけど、 まあ、せっかく教えてくれたんで、言われたままに皮を剥いて食べてみました。 酸味もありましたが、甘味もありまして、美味しかったです。 また他の場面でデコポンが出てきて食べれるかどうかは分かりませんが、 子供達に囲まれたあの場面では、美味しく食べることができました。

 出水市でたくさん生産されてるデコポンやミカンは、よく給食にでてくるんだろうかって思ってきいてみましたら、 「デコポンも、ミカンも、出始めると止まらなくなる。」らしいです。 どうりで、剥くのは慣れてるみたいですし、 普通に食べてる子、薄皮まできれいに剥いて食べる子、 1/4個くらいを口に入れて「マウスピース」って言ってふざけながら食べてる子、 食べ方はそれぞれですけど、食べ慣れてる感じです。

 食べ終わろうかって頃に、ぐる〜っと一回り、みんなで一言づつの自己紹介をしました。 名前、好きな食べ物などを、みんな話してくれました。 担任の先生がちゃんと仕込んで下さってたのか、急で他に思い浮かばなかったのか、 ほとんどのコが「ぶどう大好きです。」と言ってくれました。 1年の始まりの時期ですからね、 「9月には喜んで食べてくれるように、今年も頑張ってみよう。」と思いました。