デイサービス、デイケア、老人ホームの遠足
「デイサービス(日帰り介護)」、「デイケア(通所リハビリ)」って、
ご存知でしょうか...?。
デイサービス(日帰り介護)ってのは、
老人ホームのデイサービスセンターが提供するもので、
参加希望のお年寄りの家まで、施設のバスが迎えに来てくれて、
施設の中で、入浴、歌踊りなどのレクレーション、趣味、創作活動などで
新しい友人をつくったり、一日を楽しく過ごして、家まで送り届けてくれる、
というものらしいです。
デイケア(通所リハビリ)は、
送り迎えなど、デイサービスと同じようなものだと思うんですけど、
リハビリテーションを中心としたケアで、身体機能の維持と向上を目指す、
ってところが違うんだと思います。
どちらも、ちょっと前までは、市や町の予算からの一部補助により、
老人ホームのデイサービスセンターが実施してたみたいですけど、
今は、介護保険で利用できる...んだと思います。
そのデイサービス、デイケアで、
「いつも同じ施設に集まって過ごすのでは、
刺激も少なくなるので、たまには遠足気分で場所を変えましょう。」、
ということで、季節の行事として、公園に花見に行ったり、
ソーメン流しに行ったり、温泉に行ったり、
山門ぶどう園にぶどう狩りに来たり、してもらってます。
近くの施設のデイサービス・デイケア利用のおばあちゃん達は、
他の施設と時間が重ならないように時間調整しながら、
午後2時〜3時頃、来られます。
ぶどう狩りの後は、そのままお家に帰るって時間帯です。
バスから降りて、席についてもらったら、
冷蔵庫で冷やしといた試食のぶどうを、ゆっくりと食べてもらいます。
食べ終わったら、ぶどう狩り、お買い物、地方発送の注文、
ぶどう園内の散歩、お喋り、などなど、思い思いに過ごしてもらいます。
出水市内に住んでても、
車を運転できないような年齢になると、
なかなかぶどうを買いに来れない、ってこともあって、
子供や孫への地方発送を注文しよう、
って楽しみにしてるおばあちゃん達も多くいらっしゃるんです。
みんな落ち着かれた頃に、
デイサービス・デイケアセンターの職員さんが持って来られた
お茶とお菓子が配られます。
ぶどうを食べたばかりですからね、
今日だけは、お菓子のお持ち帰りもOKみたいです。
記念撮影して、
「来年まで元気しとって、また来ないかんねぇ。」って言いながら
バスに乗り込み、ばいば〜いって、手を振りながらお帰りになります。
遠くの施設のデイサービス・デイケア利用のおばあちゃん達、
老人ホーム・グループホームにお住まいのおばあちゃん達は、
午前11時頃、来られます。
そして、おばあちゃん達がバスから降りたあと、
けっこうな量の荷物が降ろされます。
車椅子、お弁当、お茶セット、シート、ゴザ、布団、枕、ラジカセ、
などなどです。
1週間、連続して来られますから、お弁当とお茶セット以外の荷物は、
置いてお帰りになり、
最終日に、全部の荷物を持って帰られます。
みんなが席に着いた頃には、お昼になりますから、
まずは、お弁当を食べます。
お腹の空いてるとこで、試食のぶどうを食べてほしいとこですけど、
ご飯の前後に、お薬飲んだりする人もいらっしゃるし、
「ぶどうを先に食べてしまって、ご飯を食べれない。」ってことでは、
施設の栄養管理の担当の人も困りますから、
まずは、お弁当です。
分園の休憩スペースのテラスには、セキレイが植えてあり、
雨が当たらないようにしてあるので、袋もはいで、房がたくさん見えてるんです。
ここにテーブル席を作って、
頭の上のぶどうを眺めながら、みんなでお弁当食べます。
それから、冷蔵庫で冷やしといた試食のぶどうを、
デザートとして、ゆっくりと食べてもらいます。
その後は、テーブルと椅子を片付けて、ゴザ敷いて、寝ねっころがって、
休憩してから、ぶどう狩り、お買い物、地方発送の注文、
ぶどう園内の散歩、お喋り、などなど、思い思いに過ごしてもらいます。
デイサービス業界にもネットワークがあるようで、
「駐車場からぶどう園、休憩所まで近い。」、
「坂が無いので、車椅子の付き添いも安心。」、
ということもあって、年々、口コミで増えてきて、
出水市、水俣市、津奈木町、芦北町の
デイサービスの方々が来て下さってます。
時期的には、分園を開園する8月後半から、9月始めくらいまでが良いと思います。
分園の方が、休憩所が広く、田圃からの風の通り道にあるようで、
自然クーラーが効いてて、とにかく涼しいのです。
ただし、あんまり遅い時期だと、
葡萄が台風にさらわれた後で、残ってない、という可能性も考えねばなりませんから。
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